2008年5月23日金曜日

アウガの不振に不思議なし ずさんな計画は佐々木流



アウガの不振は 不思議じゃない



 ◇青森市の中心市街地活性化基本計画が、

内閣府から認定を受けたのは昨年二月八日だ

った。その日の夕方「全国第一号の認定をい

ただき、ただいま東京から帰ってまいりまし

た」と披露する佐々木誠造市長の誇らしげな

姿が印象に残る。



 ◇全国からコンパクトシティ構想のモデル

ケースとして注目される青森市。その象徴と

していつもアウガが紹介されていた。内情が

火の車…とも知らずに、見学者は「素晴らし

い」と感心して帰ったに違いない。



 ◇知らなかったといえば市民も議会も同様

だろうが、怪しい気配は当初からあった。あ

の一等地の九階建てで売上目標がわずか五十

二億円。地下市場の八十店は小さくても店員

は必要だから効率が悪い。一階から四階の五

十店はファッション系中心だから各店一億円

は売りたい。五階から上は公共施設だからカ

ネにはならず、赤字はミエミエだった。

 

 ◇第一号認定の数値目標も奇怪だった。五

年後の中心市街地観光施設入館者数を八割ア

ップとしながら、商品販売額のアップ率ゼロ

と見ている。街なかの商業者はこの意味をわ

かっているのか今でも疑問だ。新町のマンシ

ョン住人が言っていた「普段の買い物に不便

な街だし来客の駐車場もない…」と

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