2009年6月30日火曜日

市長と副市長と 市民と三位一体




取り巻きを廃し ブレイン活かせ

  政界であれ経済界であれ古今東西、すぐ
れたリーダーのもとにはそれを支える人がい
た。 軍師とも参謀とも言われ、肝胆相照ら
して事にあたる人がいた。だが権力に近いだ
けに、ひとたび誤ると大変な事になる。

 20年も続いた青森市の佐々木市政の末期
は不祥事が頻発したが、市長が表に出る事は
マレで、たいがい自治体経営監なる人が弁明
していた。市長をかばい代理を務めるのだか
ら「大側近」に違いない。米塚博さん、後の
副市長である。

 土木工事の談合疑惑を耳にし「策におぼ
れたな」とピンときた。指名機会が均等にな
るように、Aランク業者を10社ずつ3グルー
プに分ける…との発案者だ。しかも協調的な
業者を「よい子」、そうでない業者を「悪い子」と分
類したとある。時代劇なら「お主も悪じゃの
う…」の場面だ。




 首長には権力が集まるという。十和田市
市長選でも「取り巻き政治」が一つの争点にな
り新市長が誕生した。多岐にわたる市長を支
える副市長を、公募という手法を用い三重県
から応募した小久保純一さんを選んだ。

 県職員、市議、教育長、経営コンサルタン
トを経て大学の学務部長と、キャリアもアイ
デアも豊富な51才だ。多くの仲間や家族に激
励され、この一日に単身で着任した。頼もし
いブレインを得た小山田市政は、市民と三位
一体で「元気な十和田市」をめざす。




2009年6月28日日曜日

合併しない村、出来ない村




 ◇家族と下北半島を一周したのは去年の夏
だった。井上靖が執筆したという宿に泊まり
「わいどの木」でまな板を買ったが、海道沿い
の寂れた集落の印象だけが残った。合併拒否
で話題の風間浦村だ。
 ◇我が市も平成の大合併に乗ったが、国に
踊らされ巧みに追い込まれた思いがある。そ
れだけに独立路線を選択した風間浦村人には
かなりの覚悟があっての事と思いたいが、実
際はどうだろう。大間町には拒否され、むつ
市との交渉では自ら空中分解するなど、町長
も町議会も当事者能力が有るとは思えない。
 ◇俗にヒト・モノ・カネと言うが、二年後
には一億五千万円の赤字を抱えると言うのだ
から、村の運営にはまずカネだろう。村長が
給与を半減し議員が報酬を25%カットしても
収入増のアテが無いのだから行き止まりだ。
勇気と根性で乗り切れるほど甘くはない。
 ◇ところが似たような境遇の佐井村では、
貧しいながらも村民は明るく、役場にも活気
がある。村長と議会とが力を合わせて難局に
向かっている。ふるさと納税をしたご縁で村
や議会の広報が届くが、ページを開くと磯の
かおりがするようだ。
 ◇財政危機打開の切り札に原子力マネーを
選んだ市町村が周りを埋めている。東通り村
では小・中ともに25人学級が実現し、お揃い
の制服も支給する。等しからざるを憂えず…
とは言うものの両村民の心境は複雑だろう。
求める豊かさはそれぞれ違うのだから。

2009年6月22日月曜日

愛と平和の旅人 十和田でライブ




ユーチューブも見てください (コピペ)あるいは(十和田市)で http://www.youtube.com/watch?v=CW6rWC8RG10

十和田市の副市長に小久保純一さん


待望の副市長で 元気な十和田市 

 ◇相撲では脇が甘いと下手を差され不利に
なる。登用にあたり該当者の経歴や素行調査
がいい加減な場合もそんな表現をするが、青
森市の秘書課長問題はまさにそれだ。だが当
人に適性上問題がありそうだ…と進言する人
がいなかったと聞いて驚いた。

 ◇鹿内青森市長は県議としての姿勢や論理画像を追加
の鋭さは定評があるが、首長としてはまった
くの新人だ。市民の多くが期待し選んだのだ
から、市職員も誠心誠意支えてあげるべきな
のにずいぶん冷ややかではないか。二十年間
の前市政のよどみが職場の隅々まで満ちてい
るとしたら、鹿内さんも大変だ。

 ◇わが十和田市民も市長に新人を選んだ。
この二年間、団塊の世代の部課長がゴソッと
定年退職したので、市長を支えるにしては線
が細い。ひとくちに側近といっても、市長を
心底支える側近もいれば、利権がらみで取り
巻く側近もいる。側近の職員もいれば側近の
議員や事業家もいる。市長に悪い虫がつかな
いか、目を光らせるのも市民の役目だ。

 ◇さて空席だった副市長も十九日には発表
になる。公務や政務で土日まで埋まり、ほと
んど休みがなく過労気味な市長に、ようやく
相談相手ができる。先日の「市長と語ろう50
人」では市民の熱気もさることながら、市民
と語りたい市長の意気込みがビンビン感じら
れた。市長と副市長と職員と市民とで、元気
な十和田市づくりはヨ~イドンです。

拝啓 東奥日報さま

洋数字の使用で 読みやすさ向上

 ◇インターネットの普及に反比例して新聞
の役割が下がっているとはいえ、活字をバッ
と広げて見出しを追う醍醐味は他に代えよう
がありません。その期待に応えるべく改善に
取り組んでいる本紙は、6月から洋数字の使
用が増えました。
 ◇例えばこれまで「〇八年度」と表記して
いたのが「08年度」と見やすくなりました。
私が一番うれしいのは「~(から)」の使用です。
「三億ー五億」よりも「3億~5億」の方が
はるかに読みやすいのに、どうして「ー」を使
うのか不満でしたがこれでスッとしました。
 ◇今回の改善で分かったことは、新聞社は
読者からの要望や意見を待ち望んでいると言
うことです。いい新聞は、新聞社と読者が共
同でつくって行くということでしょう。そう
いえば本紙は「読者相談室」が独立しており、
日ごろからさまざまな問い合わせに応じてく
れています。
 ◇そこでこれを機にお願いがあります。夕
刊の最終面に「番組」と「明鏡」が何年ぶりか
で戻ってきました。でも「番組」が3局ずつ上
下に分かれていて見にくいです。明鏡欄も縦
ながで読みにくいです。それぞれ横長の5段
組にして頂ければ一石二鳥だと思いますが、
いかがでしょう。