2009年7月4日土曜日

裁判員も、ミスを詫びるのか…な?


 裁判員もミスを詫びるのか

 えん罪がから開放された菅屋さんが連日報
道されている。足利市を訪れた菅屋さんに栃
木県警の本部長が「長い間、つらい思いをさ
せた」と詫びたとか、最高検察庁の次長検事
や警察庁長官が謝罪し遺憾の意を表明したと
かあったが、肝心な点を避けている。

 警察は「取り調べのどこが悪かった」とい
うのか、検察なら「訴訟のどこが拙かった」
というのか触れていない。しかもすべて先輩
がやった仕事で、自分の不始末ではない。た
だ代理で頭を下げているだけなら空しい。

 一連の動きの中で最も腑に落ちないのは、
裁判所が出てこないことだ。仮に警察の捜査
や検察の訴訟指揮に不都合があったとしても
それを見極めるのが裁判所だ。誤った判断を
した当の裁判官こそ謝るべきではないか。

 とはいうものの、裁判官の責任は裁判所の
中だけの筈だ。それが人目にさらされ陳謝す
ることがあるとすれば話が違う。素人が裁判
員を務め何年もたってから「あれは間違って
いましたゴメンナサイ」と、公開で詫びる場
面があるのだろうか。