2008年7月20日日曜日

三沢市の日常 命がけの裏と表



三沢市の日常 命がけの裏表

 ●基地のアメリカ人が外食を楽しむからだろ

うか三沢市には食事どころが多い。お店で外国

人家族と隣り合わせるのは良くあることだ。会

話の内容は分からないがみんな楽しそうで、ひ

とたび軍服を着れば命がけの職務だとは想像し

にくい。
 ●二十日の某紙「アフガンで秘密任務」は衝

撃的だった。三沢基地からイラクに派遣されて

いたF16戦闘機が昨年の八月、アフガニスタン

を爆撃したというのだ。夜間の山間地を往復七

千㌔も飛んで精密な爆撃をする。三沢基地の戦

闘航空団のレベルが高いことを喜ぶべきなのか、

迎撃される危険と背中合わせの任務であること

を憂うべきなのか。
 ●この事実は米国が積極的に公表したもので

はなく、米軍資料を丹念に読み進めた結果明ら

かになった。記事の解説欄には某紙編集委員の

実名があった。八年前の一月にセンセーショナ

ルな「三沢基地40年目の真実」を書いた記者だ。

これだけ専門的な記事を書く記者を抱える某紙

の懐の深さに驚いたことを覚えている。
 ●「基地とは共存だ、軍事機密だ」と言われ

目をつむりがちな社会で、真実を伝えるには勇

気が要る。「共存と機密」のベールと言えば、

わが県には原子力事業もある。どちらのペンに

も県民の期待は大きい。


某紙 東奥日報さん

記者 斉藤光政さん

ガラス固化体づくり 日本式では危ない




未熟な日本式で 再処理は危ない

 ソラは晴れても心はヤミだ…とはお芝居の
せりふですが、私なら「ツユは明けても心は
ウツだ」で、北の空をながめてはため息をつ
く毎日です。六ヶ所村の再処理工場は、どう
して心配事ばかりまき続けるのでしょう。
 ガラス固化体と聞けば美しくきれいなイメ
ージがありますが、実態は人間が近づけない
大変な危険物だそうです。放射能をガラスに
溶かし長さ1㍍34㌢のステンレス容器に流し
込むのがめっぽう難しくて、日本原燃さんは
四苦八苦しています。
 再処理は外国ではすでに実績があるし仏国
で研修もした…と事業者は自信たっぷりで、
仏国からは大勢の技術者が来て指導していま
した。でも「フランス人村」と言われたアパ
ート群は今は空です。一番難しい「ガラス固
化体」づくりを見届けずに帰国したのです。
 不思議に思って日本原燃さんに尋ねて分か
りました。仏国のガラス固化は「AVM法」
というそうで、日本のやり方は東海村で開発
した「日本独自の方法」だと言うのです。ガ
ラス溶液が固まったり、はみ出したり。技術
が未熟だから失敗するのは当然です。青森県
の政治家の皆さんは、こんな危なっかしい方
法を承知でOKを出したのでしょうか。

ガラス固化体づくり 日本式は危ない




未熟な日本式で 再処理は危ない

 ソラは晴れても心はヤミだ…とはお芝居の
せりふですが、私なら「ツユは明けても心は
ウツだ」で、北の空をながめてはため息をつ
く毎日です。六ヶ所村の再処理工場は、どう
して心配事ばかりまき続けるのでしょう。
 ガラス固化体と聞けば美しくきれいなイメ
ージがありますが、実態は人間が近づけない
大変な危険物だそうです。放射能をガラスに
溶かし長さ1㍍34㌢のステンレス容器に流し
込むのがめっぽう難しくて、日本原燃さんは
四苦八苦しています。
 再処理は外国ではすでに実績があるし仏国
で研修もした…と事業者は自信たっぷりで、
仏国からは大勢の技術者が来て指導していま
した。でも「フランス人村」と言われたアパ
ート群は今は空です。一番難しい「ガラス固
化体」づくりを見届けずに帰国したのです。
 不思議に思って日本原燃さんに尋ねて分か
りました。仏国のガラス固化は「AVM法」
というそうで、日本のやり方は東海村で開発
した「日本独自の方法」だと言うのです。ガ
ラス溶液が固まったり、はみ出したり。技術
が未熟だから失敗するのは当然です。青森県
の政治家の皆さんは、こんな危なっかしい方
法を承知でOKを出したのでしょうか。

2008年7月19日土曜日

分からないこと 出来ないこと 





 レーザーレーサー水着に日本中が右往左往
しているのを見て、なぜ国産化できないのか
不思議に思った。体を締め付け体積を小さく
流線型にする、縫い目をなくし超音波で接着
する…と原理は分かっていた。だがミズノ、
デサント、アシックスと超一流の企業が揃っ
ていたのに出来なかった。

 出来そうで出来ない話として忘れられない
のが「もんじゅ」だ。プルトニウムを燃やし
てもそれ以上にプルトニウムが出来るという
夢の原子炉だが、九十五年に温度計ひとつで
つまづき大爆発を起こした。西洋の国々は技
術的な壁から開発を断念していたが、ニッポ
ンは自信をもって取り組み、その結果挫折した。

 身近なことでは使用済み核燃料再処理だ。
商業運転している英国や仏国からちゃんと学
んだはずなのに、肝心なガラス固化体づくり
に四苦八苦で仮免どころではない。しかも換
気扇が止まったりIAEAの封印を破ったり
と、信用は一向に積み重ならない。

 水着の開発競争は平和な世界の産物だが、
原子力分野でのミスリードは地球の命にかか
わる。何十万年も昔の活断層はしょせん分か
らないことだし、放射能の管理も人の手には
負えないのだ。出来ないこと…分からないこ
とを正直に認め、それでも進むという覚悟が
あるのか国民が自問する時期にきている。

katudannsou

分からないこと 出来ないこと

 レーザーレーサー水着に日本中が右往左往
しているのを見て、なぜ国産化できないのか
不思議に思った。体を締め付け体積を小さく
流線型にする、縫い目をなくし超音波で接着
する…と原理は分かっていた。だがミズノ、
デサント、アシックスと超一流の企業が揃っ
ていたのに出来なかった。

 出来そうで出来ない話として忘れられない
のが「もんじゅ」だ。プルトニウムを燃やし
てもそれ以上にプルトニウムが出来るという
夢の原子炉だが、九十五年に温度計ひとつで
つまづき大爆発を起こした。西洋の国々は技
術的な壁から開発を断念していたが、ニッポ
ンは自信をもって取り組み、その結果挫折した。

 身近なことでは使用済み核燃料再処理だ。
商業運転している英国や仏国からちゃんと学
んだはずなのに、肝心なガラス固化体づくり
に四苦八苦で仮免どころではない。しかも換
気扇が止まったりIAEAの封印を破ったり
と、信用は一向に積み重ならない。

 水着の開発競争は平和な世界の産物だが、
原子力分野でのミスリードは地球の命にかか
わる。何十万年も昔の活断層はしょせん分か
らないことだし、放射能の管理も人の手には
負えないのだ。出来ないこと…分からないこ
とを正直に認め、それでも進むという覚悟が
あるのか国民が自問する時期にきている。

2008年7月18日金曜日

活断層の調査を 事業者にまかせる不安





活断層の調査 事業者任せ不安

 ●原子力施設への不安は、放射性物質の管
理という内的問題と、地震やテロという外的
問題に分けられる。後者の代表は地震で、こ
のごろ活断層への懸念が高まっている折、広
島工業大学の中田高教授が大間原発について
「未知の活断層が存在する可能性がある」と、
原子力安全委員会に再調査を求めた。

 ●これを受けて、事業者の電源開発が行っ
ている現地調査の状況が報道に公開された。
どこかで見た光景だと思ったら、東通原発南
西の「横浜断層」を東京電力など三社が再調
査した際の三月末の報道とそっくりだ。いず
れも「事業者が調査している」ことに私は強
い違和感を覚える。

 ●活断層の存在を主張する研究者たちや国
の専門家たちと、なぜ一緒に調査しないのだ
ろう。共同で行えばデータの信頼性は増し、
相違点もその場で議論できる。事業者だけの
調査では「不都合な真実を隠すのでは…」と
心配にもなる。

 ●六ヶ所再処理工場では直下に未知の活断
層があるのではと疑われている。六月二十四
日の本紙では一ページを割き、渡辺満久東洋
大教授と日本原燃の両論を対比させていた。
この問題はぜひ両者共同で現地調査を行い、
県内各地で公開討論会をやってほしい。主催
はもちろん三村申吾青森県知事だ。

2008年7月15日火曜日

異なる意見を 討論する場を その2


 公共の場で異論をたたかわすのは勇気の要ることですが、テレビ討論会とか朝までナマテレビとかはすっかりお馴染みになりました。選挙ではリンカーンフォーラムの先鞭のおかげで、公開討論会が当たり前になりました。肝心の原子力分野ではなかなか実現しないのですが、ひとつだけご紹介したいのが東北大学の北村正晴先生です。
 市民と専門家が同じ場に会して情報や意見を交換する「対話による北村スタイル」は〇二年が始まりで、宮城県の女川町と青森県の六ヶ所村で今日まで定期的に続いています。去年の十月には東北大学の杤山修先生と京都大学の小出裕章先生の意見の異なる二人をパネリストに、高レベル放射性廃棄物に関する「専門家と専門家のオープンフォーラム」を東北大学で開催しました。
 いわゆる公聴会は、初めに説明ありきで対話にはなりません。推進側の市民が推進側の専門家を呼んでも、その逆でも異論を排除した決起集会になります。お互いの認識のギャップを解消するために、ホンネを静かに語り合う「場」を用意する。この難題を克服し、継続していることは素晴らしいと思います。
 全国の研究施設や病院からは毎日大量の低レベル放射性廃棄物が出ますが、その処分場が決まっていません。青森県鯵ヶ沢町では町議会が誘致の意向を示し、町民からは誘致反対の動きが出ており、町長は町民の総意を尊重するという姿勢です。賛成・反対を議論させる土俵を町長が作れば町民は喜ぶでしょう。
 宮城県は向こう五年間の財源不足が一千三百億円にものぼるそうですが、原子力施設の誘致も打開策の一つでしょう。賛成と反対の間にいる「よく分からない」人々は、じっくり勉強出来る「よい場」を待ち望んでいます。JC、首長、研究者…。社会的に信用が有る人にしかこの土俵は作れませんが。

異なる意見を 比較できる場を  その1


異なる意見を 比較できる場を  その1
 
 憲法は国民生活の背骨のようなものですが、だいぶ年数が経ったから見直そう…とか、いやいやこのまま護って行こう…とか様々な意見があります。それぞれに一理あるので自分の考えも揺れ動きますが、そんな悩みに応えるかのようなイベントが七月六日十和田湖公民館でありました。自民党の津島雄二さんと社民党の渡辺英彦さんが憲法をテーマに公開討論会を行ったのです。改憲論と護憲論を聞き比べるという大胆な企画をしたのは日本青年会議所(JC)です。
 資源エネルギーのカギの一つは原子力ですが、これも利点と欠点が同居しており国民の思いも複雑です。何かと注目される六ヶ所村の使用済み核燃料の再処理事業は、いいじゃないか…と容認する人あり、けしからん…と反対する人あり溝は埋まりません。県民の八割が原子力施設に不安を感じている…という青森県のアンケーがあります。その不安を解消するために「県民に説明して下さい」とか「推進と反対の両者が議論する場を」の声を、私たちは何度も届けますが県も事業者も応じてくれません。 六ヶ所村の海に捨てられる放射能が三陸の海岸に流れつき、悪い影響を与えるのでは…の不安を訴える生活者がいます。岩手県や宮城県の人々が「説明にきて下さい」とお願いしても事業者は「工場に出向いて下さい」の一点張りです。お隣さんが不安がっているのですから青森県知事が仲を取り持ち「公開討論会」を開けば良さそうなものですが、何か出来ない事情があるのでしょう。  2に続く

2008年7月13日日曜日

オンリーワンの鯵ヶ沢 各施設は似合うか




鯵ヶ沢の核施設 賛否議論の場を

 ◇野外クラフト展、日本海拠点館とオンリ
ーワンを誇る鯵ヶ沢町が、低レベル放射性廃
棄物の処分場で新たなオンリーワンを目指し
ている。日本中の研究施設や病院から排出さ
れる核のゴミを、お国のために進んで引き受
けようというのだから大した心がけだ、と思
いきやどうも一枚岩ではないらしい。
 昨年四月の選挙で長谷川町長は絶対反対を
訴えた候補を破り三選され、先月の町議会は
「立地選定に関する意見書」を八対四で可決
した。そこに今度は、これに反対する町民が
誘致阻止の会を発足させるという。
 町民約一万二千人の意見で一番多いのは、
賛成でも反対でもない「よく分からない派」
だと思う。ところが賛成派は「推進論者」を、
反対派は「反対論者」を招き、それぞれで気
勢をあげるケースがほとんどで、いつまで経
っても理解は深まらない。
 町長の公約には「町民の多数が反対なら取
りやめる」とあり、藤田議長は「最終的には
町民の判断だ」と言っているが、町民の総意
と議会のそれとは往々にして異なる。町長と
議長は協力して「賛成・反対・分からない」
三者の公開討論会を開催して欲しい。この手
法なら世間も注目し「オンリーワン」の評判
が高まる。

タクシーの台数を減らす? それって解決策なの?



台数規制よりも 多様性で需要の喚起を

 タクシー業界は一台あたりの売上が重要だ。
これまでは値上げで分子を大きくしてきたが、
今度は台数という分母を小さくする作戦を取る
という。どちらも業界の都合ばかりで、なぜ需
要が増えないのか…の視点が見えない。

 公共交通機関が貧弱な地方ではクルマが欠か
せないが、交通弱者はタクシーを使いたくても
出費が重い。例えば1300㏄クラスなら車輌
代も維持費も運賃もかなり抑えられる。流し営
業をしない田舎なら走行距離も少ないから普通
仕様車で充分だ。

 朝の数十分、駅から数㌔の学校まで乗り合わ
せる学生が大勢待つ。深夜の駅前には帰宅者が
行列をつくる。大きな需要の波に対しタクシー
が応じきれていない例だが、例えばその時間だ
け営業するパートタクシーが有ってもいいと思
う。それなら別の仕事に就いていても無駄なく
兼業できる。

 業界の規制はそれなりの背景があっての事だ
ろうが、待機所の大量のタクシーと運転手がい
る光景は異様だ。燃料の浪費よりも、運転手の
やりきれなさの方がモッタイナイ。いろいろな
地方の様々な需要を掘り起こしてみれば、展望
は開けると思う。

2008年7月10日木曜日

お風呂の料金って 知事が決めることなの?



入浴料金の改定 知事判断は不要

 ◇都会からUターンして驚いたその一、ほ
とんどの家に立派なバーベキューセットがあ
ること。その二、ほとんどの車にオフロセッ
トがあること。さっそく両方を買い揃えて、
なんとなく村人に戻った気がした。

 ◇旧天間林村を囲む七戸・上北・東北町は
温泉の数も種類も豊富で、しかもほとんどの
入湯量が二百円台ときている。良質の湯と格
安の料金だから、仕事帰りにザブッと家族で
ガヤガヤと、温泉も顔馴染みでにぎわう。

 ◇一日の夕刊に県内の公衆浴場経営者の組
合が、三百九十円の入浴料金を四百三十五円
に値上げしてほしい…と県にお願いしたとあ
った。疑問に思ったのは、なぜ許可制なのか
だ。聞けば「物価統制令」とかに基づくとの
ことだが、なんとも古くさい。しかも傘下の
組合員は約百軒で、他の多くの業者は自由に
価格を設定しているというではないか。

 ◇このあと「入浴料金協議会」という第三
者委員会を開き、その上で三村申吾知事に判
断させるというのも仰々しい。知事には使用
済み核燃料の再処理の本稼動を控え、安全協
定の締結という重い重い判断が控えている。
フロ代は業者の自由でいいじゃないか。それ
でなくても公務多忙のせいか、このごろ知事
の肌つやは良くない。

2008年7月8日火曜日

青森県の正直…という不正直 不都合を隠す不善





7月8日 東奥日報明鏡欄

「再処理工場と県産品の安全」


 ◇私は京都中央卸売市場鮮魚仲卸の会社で

働いていますが、六ケ所再処理工場の本格稼

働に大きな懸念を抱いています。再処理工場

からは、原子力発電所の濃度規程では認めら

れないレベルの放射能が海に空に排出されま

す。フランスの再処理工場周辺で実際に測定

された農作物中の放射能汚染濃度と、青森県

の予測値では大きな開きがあるとの指摘もあ

ります。

 ◇京都にもたくさん、青森県産の農水産物

が流通しています。京都中央市場では、青森

県産ナガイモのほとんどはJAとうほく天間

の物です。えらいこっちゃ!と思い、スーパ

ーなどでラベルを調べてみました。ニンニク、

リンゴ、ナガイモ、ゴボウ、ヒラメ、カレイ、

ホタテ、マス、メバルなどたくさんの青森県

産品がありました。私たちは、これらの産品

と生産者の方々に支えられているのだと感じ

ました。

 ◇まさに、青森県は日本の台所を支えてく

れている所です。食料自給率が心配される中、

放射能の問題まで加わったらそれこそ日本の

農水産業の崩壊につながりかねないと思って

います。青森の正直、攻めの農林水産業、決

め手は青森県産、とおっしゃる三村申吾知事

に対して、その言葉に責任ある決断を望みま

す。(京都市・高野潔樹・27歳) 



天手子米のやす子さんがこれを読んで感涙を

流していました 

美味しい県産品のふるさとが 再処理工場に

隣接しているなんて 青森県は消費者をいつ 

まで隠し続けることができるでしょうか

青森の実態に触れた旅人がこうして投稿して

くれると効果はバツグンですね

みなさんのところにも都会のお客様がいらっ

しゃるでしょう 

400字の投稿を呼びかけましょう 

投稿しやすくするためにはこのような記事を

コピーしたり投稿先の連絡方法のメモを用意

しておくと ハードルが下がって書きやすく

なりますね


十和田のコロちゃん
2008/07/08 10:00 PM

2008年7月7日月曜日

あおもりねぶた こんなんでいいの?



あおもりねぶた あり方に疑問

 ●前期試験に取り組んでいる大学生の楽し
みは、試験開けの青森の暑い夏だ。全国から
あつまる北里大学生に青森ねぶたを体験させ
ようと、コンビニの一角にポスターを飾りD
VDを流しガイドを始めて六年になる。

 ●ハネト体験は年を追うごとに好評で先輩
から後輩にうけつがれ、家族を呼び寄せる学
生も増えている。学生時代に青森びいきにな
れば、卒業後は全国に派遣する観光大使だ。
そんな思いで夏を待つのだが、首をかしげる
ことが二つある。

 ●大晦日のナイタースキー場に高さ七㍍の
大型ねぶたが繰り出し滑走する写真を見た。
ハネトは防寒衣の上に浴衣を着て長靴を履い
ている。大勢の宿泊客が喜んだ…との記事を
読み違和感を覚えた。観光のためなら「何で
もあり」なのか。

 ●もう一つは、ねぶたミュージアムだ。そも
そもの発端は北国型集合住宅の建設で、長島
小学校跡地ありき…が問題になった。そこで
場所を青森駅に変えたが、いつの間にか観光
施設に変化した。頓挫から変更…と聞けばな
にらむつ小川原開発を連想するではないか。

 ●ねぶたは夏の風物詩だ。狂喜乱舞し汗を
流し燃え尽きるから楽しいし、思い出にも残
る。保存や伝承が目的ならむしろ、アスパム
裏のラッセランドを年間施設にしたほうがい
い。五十六億円の使い道は市民に聞け。

2008年7月4日金曜日

飽きもせず 懲りもせず 躓きを繰り替えす人々



ニッポンの技術 日本原燃が過信

 「一度や二度つまづいても気落ちするな」
とは悲嘆に暮れる人を激励するときに使う。
だが日本原燃の社長が自らを鼓舞するために
使うのは、ちょっと変じゃないか。協力会社
六十社、六百五十人と四日に開いた「安全大
会」での発言だ。

 日本原燃はさまざまの原子力関連事業を行
う、六ヶ所村の巨大工場だ。放射性物質を扱
うから万が一にも事故は許されない。それな
のに五年前の使用済み核燃料貯蔵プールの漏
水問題以来、トラブルや不祥事があとを絶た
ない。不都合な真実に報道で接し、当初発し
ていた「エッ」が今では「またか」だ。

 兒島社長は「力を合わせれば大きな岩でも
排除できる」とも言った。なるほど再処理事
業が軌道に乗っているフランスから技術者を
大勢招き指導を受けてきたのは、世界の力を
合わせるという狙いなのだろう。ならばつま
づく前に危険を避けられる筈ではないか。

 使用済み核燃料の再処理ではガラス固化体
づくりが難関だが、実は日本原燃は固化体づ
くりを、フランス式じゃなくニッポン式でや
ろうとしている。だからフランス技術者の多
くは既に帰国した。今回のもたつきを見てい
ると「国産技術の過信」ではないかと危惧す
る。現場に携わる作業員とその家族は不安で
たまらないだろう。

2008年7月3日木曜日

ダビング10よりも メーカーの互換性が先だ




ダビング10より メーカー互換を

 私はDVDレコーダーだ。六年前、地デジ対応
のテレビと一緒にこの家に買われてきた。録画の
操作性がいいから…とのお勧めで両方同じメーカ
ーが選ばれたが、使い勝手がビデオテープの比じ
ゃないと、ご主人に喜ばれている。

 デジタルの録画が一回しかできない不便さは気
になっていた。四日からダビング10とかいうヒ
ーローが登場し、ご主人も目移りするのではと気
が気でなかったが、どうやらお払い箱にはならず
に済みそうでホッとしている。

 ご主人には可愛がってもらっているが、一つだ
け不満を言われている。録画したDVDが別のメ
ーカーのプレーヤーと、ほとんど互換性がないの
だ。パソコンで見てもらいたくても映らないから
困ってしまう。

 三人家族が三種類の機器にコピーできるという
仕組みを喜ぶ人もいるだろう。でも私はメーカー
の壁を取り払ってもらって、あちこちのプレーヤ
ーで観てもらえるほうがうれしい。ビデオテープ
だってCDだって自由に行き来できているのに、
私は肩身が狭い。

2008年7月2日水曜日

大甘外交 キムジョンイルの手のひらの中



北朝鮮はテロ国家そのものだ

 アクシス・オブ・デビルですね…と新聞記
者から原語を教えてもらったのは何年前だっ
たか。北朝鮮を「悪の枢軸」と罵倒したブッ
シュ大統領が、自分が貼ったテロ支援国家の
レッテルをはがすという。北朝鮮は核計画の
申告書なるものを提出しただけで、米国は内
容確認さえしていない。

 肝心な核兵器については申告に盛り込まれ
てもいないのに、米国に貴重なカードを切ら
せるとは北朝鮮は外交上手でしたたかだ。核
施設を無能力化させるのが本気なら、核燃料
棒を抜いた原子炉を破壊すれば済む話だ。冷
却塔を爆破したって何にもならない。

 横田めぐみさんのお母さんを執務室に招き
拉致解決の支援を約束した時は、ブッシュも
やるわい…と拍手までした。私も甘かったが
北朝鮮が拉致家族の再調査の意向を匂わせた
だけで、経済制裁の一部を解除した福田総理
もかなりの大甘だ。北朝鮮はテロ支援国家で
はなく、テロ国家そのものではないか。