2008年6月22日日曜日

あぶない魔法の水 食品廃棄のその前に



魔法の水と 見切り値下げと

 食材を生き返らせる「魔法の水」をご存知だろ
うか。生鮮食品売場で店員が霧吹きでシュッシュ
ッしているあれだが、ただの水ではない。リン酸
塩とエチルアルコールを混合させた食品添加物だ。
もともとはマナ板など厨房内の除菌用なのだが、
食材の見た目の鮮度を上げる効果が高いことで業
界では有名だ。私は一年前までコンビニを経営し
ていたが、この得体が知れない水に納得できず本
部の推奨には従わなかった。

 大手コンビニは売れ残りの弁当類を堆肥にした
り家畜用飼料にしたりと活用を図っている。ゴミ
にするよりは…と注目されているが、まずやるべ
きは「廃棄を減らす」ことではないだろうか。
 コンビニが食品スーパーと決定的に異なるのは
見切り…だ。スーパーで値下げをするのは、時間
が経てば商品価値が下がるという事を買う側も売
る側も認めているからだ。値段が同じなら少しで
も新しいものをと陳列の奥に手を伸ばすが、安く
なっているなら手前の品でも納得できる。

 再利用作戦の前に、廃棄そのものを減らす「値
下げ作戦」をとるコンビニがあっても良いと思う。
かくいう私は十年間、値下げ販売をやってきた。
もちろん本部から再三の指導を無視してのことだ
が、学生街のコンビニとしてお客様には喜んでも
らったと思っている。

 食の安全が求められる一方で食の自給率の低さ
も問題とされている。食品衛生法に触れないとは
いえ、魔法の水は消費者をあざむく。鮮度最優先
で「ちょい古」を廃棄するのはモッタイナイ。食
の提供者の姿勢一つで改善できることはある。

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