2009年5月18日月曜日

町内会が頑張り 地域力を高める




町内会が頑張り 地域力を高める

 ◇先日「町会長の声を総会で聞いて」の投
稿を読みました。青森市の町会連合会の総会
で、来賓の方々が祝辞を述べるとさっさと退
席する事を憂えていました。ところ変われば
何とやら…ですね。
 ◇十和田市でも同様の総会がありましたが
来賓は最後まで参加していました。中でも警
察署長さんの祝辞は、犯罪の件数をリアルに
挙げ、自転車と家のカギをかけるだけでも予
防になるので、町内会ぐるみで防犯意識を高
めようと、会の主旨にピッタリでした。市長
や議長はその後の懇親会まで残り、二百名近
い町内会長と熱心に語り合っていました。
 ◇私たちは市長を先頭に元気な十和田市を
めざしていますが、市民と行政をつなぐため
には町内会がとても大切です。税金で全てを
賄える時代ではないので、市民が汗を流して
まちづくりに取り組んでいるのです。
 ◇十和田市の町内会加入率は63%、約一万
六千三百世帯で、町内会なんて関係ない…と
避ける人も増えています。でも高齢者や子供
が安心して暮らせる街にするためには「地域
力」が大事だと思います。
 ◇私は四月から町内会長一年生です。町内
会組織には問題もたくさんありますから、改
善に取り組みましょう。そして身の回りの安
全は自分たちの力で…を合い言葉に元気な町
内会をめざしていきましょう。

2009年5月17日日曜日

とうてつ駅ビルSC 白紙撤回 


白紙になった駅ビル 市民で活用を考えよう

 とうてつ駅ビルを所有する「大和システム」が

ショッピングセンターの建設を白紙にする…と

十五日に発表したが、想定内だから驚きはし

なかった。建物を解体し複合型のSCを建てる

という投資にはハナッから無理があったからだ。
 SCを壊すのにおカネをかけ新しく建設するの

に更におカネをかければ、入居するテナントの

賃料も跳ね上がり利益が出しにくい。しかも食

品スーパー、家電量販店、大型衣料店などを想

定していたが、いずれも近隣に類似店舗があり

既に過当競争状態だった。
 それに加えてサブプライムローンの崩壊に端を

発した金融不安からの経済危機だ。進出が

決まったのは〇七年十月だが、当時の同社を

売上高で見ると
 〇五年三百五十二億円、
 〇六年四百五十八億円、
 〇七年五百九十五億円と
破竹の勢いだった。ところが

〇八年は四百八十四億円と急落し、

〇九年も前年比三十%以上の減で推移している。

同社はこれまでも二度、計画を延期していたが

ついに白紙撤回という手段に出たわけだ。
 進出決定時、当時の中野渡春雄市長は

「十鉄が撤退した時から同社を信頼していた」

とベタホメで、さっそく中心市街地計画を

見直したのだが、それ以降、市が積極的に

交渉を続けたと言う話は聞かなかった。
 一度決めたらどんなに環境が変わっても

突き進む…公共事業ならそうだろう。だが

民間事業は機を見るに敏で、計画の見直しは

日常茶飯事だ。進むも戻るも厳しいソロバン

勘定で決断はクールで素早い。
 そこで心配なのが、新幹線駅前の一等地に

進出がウワサされているイオンだ。確約も

無いのに「信頼」を拠り所に駅前計画を変更

してまで進出を待っている。だがイオン本体の

経営状態は苦しく、出店戦略も変更を余儀なく

されている。流通・小売業界に長く携わってきた

経験から言うと「七戸出店」はゼロに近い。
 小又勉町長には、せめてこれからの交渉は

複数者同席で、公開で行うことを提言したい。
 とうてつ駅ビル問題は小山田久市長にとっての

試練となるが、幸いなことに建物自体はまだまだ使える。
しかも広い駐車場を備えている。この活用について

市民の知恵を借りることをお勧めする。市民があそこに

何を望んでいるのか、市民の声を聞いて見ることだ。
 実は大和進出決定時、私は社長さんあてに

次のような提案をした。今でもほぼ通用すると思うが…。
 当時も今も市民が不満に思うモノは大差ない。

ナンバーワンは「美味しいもの屋さん」だ。

明朗会計のしゃれた飲食店街があれば仲間や家族と楽しめる。
 老若男女の国民娯楽「カラオケ屋さん」も不足している。

六万の文化都市にスクリーンが一つも無いのも寂しい。

フィルムコミッションという下地はある。
 駅ビル生き活きクラブ…でも立ち上げて、

市民みんなで考えましょう。市長さん旗を振って下さい。

2009年5月16日土曜日

甘いぞ 公務員 








ボーナス凍結は甘い 大胆にカットすべき

 今の時代、生活にゆとりのある国民はどれ
くらい居るのだろう。ニッポンは丸ごと苦況
に陥っている筈なのに、テレビでは娯楽番組
が氾濫しビルの灯りは煌々と輝く。節約を勧
めるどころか高速料金を下げてまでガソリン
の消費を促し、エコポイントとかで買い換え
を煽っている。国の債務残高は九〇〇兆円を
突破するのに、わが国のリーダーがとる景気
対策は、借金を重ねに重ねて追加予算をバラ
撒くだけだ。
 政治家は数年単位で役目が変わるが、役人
は三十年以上行政を担うのだから、プロとし
ての責任はむしろこちらのほうが重いが、さ
て公務員は身を粉にして働いているのだろう
か。
 実はその公務員に夏のボーナスが出る。わ
が県は、2・125ヶ月を予定していたが
0・2ヶ月減額するよう人事委員会が臨時勧
告をした。そんなものかと思う人もいるだろ
うが、私は「チョット待て」だ。
 疑問①、この減額はカットではなく「凍結」
だ。冬のボーナス時期に、このカット分を
「解凍」して払うこともアリなのだと言う。
ならば「減額」じゃなくて「先送り」に過ぎ
ない。
 疑問②、0・2ヶ月の根拠が貧弱だ。「国
の人事院勧告に準ずる」からだと言うが、国
は特別調査をやり「民間の今夏賞与は昨年比
14%減」と判断した。だが県は調査していな
い。国に倣うだけなら県の人事委員会は無く
てもいい。
 疑問③、県民の理解が得られていない。公
務員の給料は住民の税金で賄っている。私た
ちが雇用主で職員を雇っているようなものだ
が、従業員の給料を払うのに四苦八苦してい
る。人員整理も賃金カットもせず、0・2ヶ
月の先送り程度で済ませようとは大甘で、と
ても納得できない。
 全国の自治体は五月中に臨時議会を開き、
国に倣い0・2ヶ月の凍結勧告を承認するこ
とになる。わが十和田市も例外ではないが、
市民はこれをヨシとするだろうか。
市の貯金は僅か8億円しかなく、三年後に
はゼロになる。「夕張」は他人事ではない
のだがこれに対する緊張感がまるで無い。
財政改革をバッサバッサやらなければ大変
なことになる。
 はっきり言おう。市職員の給料は20%カ
ット、ボーナスは半分に。このくらい大胆
な手を打たなくては間に合わないのだ。
「生活が成り立たない、乱暴だ」と激する
人もいるだろうが、もっともっと苦しんで
いる市民はいっぱいいる。
 もしこの削減策が不当だと言うのなら、
財政危機を打開する「代わりの案」を職員
のほうから出して欲しい。小山田市長が喜
んで聞いてくれるような、提案型の職員の
出番だ。
 十和田市は今「A議員問題」で揺れてい
る。きっかけは「市役所一課長」の投書だ
った。不当な暴言・無理難題に苦しみ我慢
してきたという。職員の叫び声がようやく
外に出た。これが行政改革のきっかけにな
るだろう。元気な十和田市のためには、汗
と涙が要る。

2009年5月11日月曜日

あれもアート けばけばしい ビニールの造花


桜や松をいろどる 

ピンクの造花は 

官庁街に似合うか


 満開の桜にボタ雪がのしかかるという珍事で、

ヨサコイもテンテコマイだったが、

あの新琴似天舞龍神を招いたのだから主催者も大したものだ。

十和田市にヨサコイを持ち込んだ、

西あかね会のご苦労を商工会議所は称えて欲しい。


 桜を愛でながら散歩する二十三日の夕方、

中央交番前の信号待ちで声がした。

「ナンダあれは…?」の目線は駒っこ広場に向いている。

見ると作業着姿の男が広場の三本の樹木に、

原色ケバケバしい花を取り付けているではないか。


 ショッキングピンク、どぎついレッド、

派手なレモンイエローのこぶし大の造花だ。

まるですたれた商店街に残されたセルロイドの造花…

安っぽい飾り付けの代名詞とも言えるようなビニールの造花ではないか。
これを駒っこ広場に飾るのはナゼだ?だれだ?。


 ヤブサメの初日、

白馬が馬車を引き観光客を乗せ官庁街を闊歩していた。

桜も松も馬も人も馬車も見事に調和し、

乗客も映画の主人公のようだった。

十和田市には美しい素材があふれている。

だから「似合わないモノ」は要らないのだ。


 案の定、観光客から言われた

「あの造花はどんな意味があるのですか?」と。

市民からも声が届いた「あれって何なの?」と。

どうやら露店の飾りだと思ったらしい。

確かにこの広場には冬に屋台が並び、

このような飾り付けもあったような気がする。


 その後あちこちの集まりでこの件が話題になるので

公園課に出向いて「あれってナニ?」と聞いてみた。
答えに驚いた…「現代アートです…」

「美術館のチェ何とかさんの作品です…」だと。


 現代美術館の入り口にある黄色い馬の制作者が

韓国のチェ・ジョンファさん。

そのチェさんが開館一周年の企画展を行っており、

広場の造花も「現代アート」の作品だと言うのだ。


 この美術館は前市政の負の遺産とも言われている。

それだけにその成否は市民の関心事だから、

私も人並みに興味をもち人一倍勉強もしている。

このチェ展は国の補助事業である「まちづくり交付金」を使って、

六百万円の予算で実行している。

建物の中に使用済み家電を使ったアートを展示するとか、

商店の中に入り込んで作品を展示するとかは聞いていた。

だが広場の樹にビニールの造花を飾るとは知らなかった。


 広場は市民の財産だから勝手に飾れないが、

ちゃんと村山康子館長名で「広場占用許可」を得ている。

六百万円の予算も議会を通っているのだから

美術館に抜かりは無いように見える。

だが市長や議会が三百ページのひとつひとつを

厳しく吟味することは出来ない。


 役所の予算は、予算を組み上げ提案する現場の長…

この場合で言えば美術館長に、中身の責任がある。

大切なのは「責任の持てる予算を組み、

きちんと説明責任を果たす」ことだ。


 一事が万事、美術館にはよく理解できない事柄がたくさんある。

広場の樹にビニールの造花を飾るということ一つとっても、

知っていたのは誰なのか問題だ。

あの造花が、日本の道百選に選ばれた

わが「官庁街通り」にふさわしいかどうか、

この記事を読んだ読者は・・・・

直ぐにでも見に行って欲しい。


 感想は市長あてに、あるいは私あてにどうぞ。

2009年5月5日火曜日

津軽三味線 大会を分散させよう







津軽三味線大会 時期を分け袴姿で

 ●津軽三味線の人気は高まるばかりで、知
人も大会に参加するために新幹線を乗り継い
でやってきた。会場の雰囲気に圧倒され思い
通りの演奏ではなかったそうだが、交流が広
がり収穫も多かったと青森を後にした。

 ●知人との話で大会の多さになった。津軽
三味線日本一決定戦が青森市で、津軽三味線
全国大会が弘前市で、津軽三味線全日本金木
大会が五所川原市でほぼ同じ日程だ。それぞ
れ覇を競うのだから日本一が三人生まれる。
どの大会を選ぶのか参加者も悩むだろうが、
見る方も誰が最高位なのかわからない。

 ●囲碁でも将棋でも大会は幾つもあるが、
業界で調整し重ならないようにしている。津
軽三味線も時期を別にすれば、演奏者同志が
何度も競い合うことができるし、二冠・三冠
のヒーローも出る。

2009年5月3日日曜日

引き際さわやか 福士町長の勇退に拍手


 良いことは まねて良い 

●一月の十和田市から、四月の東北町・七
戸町・青森市と首長選挙が続きました。四
市町とも新しいリーダーが選ばれましたが、
七戸町だけは現職の勇退を受けてのこと
です。

●福士孝衛さんは平成二年に七戸町長に

初当選、五期十九年の任期を満了しまし
た。退任式では「子供のような孫のような
皆さんと家族のように過ごし、本当に幸せ
だったし最高の人生だった」と晴れやかで
した。

●「幸せでした」と言えたのは引き際が良

かったからだと思います。「来年の新幹
線開通を町長で迎えさせたい」との強い
声を振り切っての引退でした。高齢や多
選の批判を受け相次いで現職が敗れ去
る中、黒い噂ひとつなく親しまれ引退する
福士さんは後ろ姿まで爽やかでした。

●七戸町役場の町長室は二階にあります。

廊下のガラス窓から中が見えますし、
だんはドアそのものが開いています。
から町長に会いたときは町長室の前を
通り、何げないふりをして中に目をやり
ます。人の気配を感じた町長はこちらを
認め、手を挙げて招き入れてくれるのです。
これがホントの開かれた町長室…。
東北町の新町長は町長室を一階に持って
くると公約しました。良いことは大いにマネ
して欲しいものです。