2009年5月16日土曜日

甘いぞ 公務員 








ボーナス凍結は甘い 大胆にカットすべき

 今の時代、生活にゆとりのある国民はどれ
くらい居るのだろう。ニッポンは丸ごと苦況
に陥っている筈なのに、テレビでは娯楽番組
が氾濫しビルの灯りは煌々と輝く。節約を勧
めるどころか高速料金を下げてまでガソリン
の消費を促し、エコポイントとかで買い換え
を煽っている。国の債務残高は九〇〇兆円を
突破するのに、わが国のリーダーがとる景気
対策は、借金を重ねに重ねて追加予算をバラ
撒くだけだ。
 政治家は数年単位で役目が変わるが、役人
は三十年以上行政を担うのだから、プロとし
ての責任はむしろこちらのほうが重いが、さ
て公務員は身を粉にして働いているのだろう
か。
 実はその公務員に夏のボーナスが出る。わ
が県は、2・125ヶ月を予定していたが
0・2ヶ月減額するよう人事委員会が臨時勧
告をした。そんなものかと思う人もいるだろ
うが、私は「チョット待て」だ。
 疑問①、この減額はカットではなく「凍結」
だ。冬のボーナス時期に、このカット分を
「解凍」して払うこともアリなのだと言う。
ならば「減額」じゃなくて「先送り」に過ぎ
ない。
 疑問②、0・2ヶ月の根拠が貧弱だ。「国
の人事院勧告に準ずる」からだと言うが、国
は特別調査をやり「民間の今夏賞与は昨年比
14%減」と判断した。だが県は調査していな
い。国に倣うだけなら県の人事委員会は無く
てもいい。
 疑問③、県民の理解が得られていない。公
務員の給料は住民の税金で賄っている。私た
ちが雇用主で職員を雇っているようなものだ
が、従業員の給料を払うのに四苦八苦してい
る。人員整理も賃金カットもせず、0・2ヶ
月の先送り程度で済ませようとは大甘で、と
ても納得できない。
 全国の自治体は五月中に臨時議会を開き、
国に倣い0・2ヶ月の凍結勧告を承認するこ
とになる。わが十和田市も例外ではないが、
市民はこれをヨシとするだろうか。
市の貯金は僅か8億円しかなく、三年後に
はゼロになる。「夕張」は他人事ではない
のだがこれに対する緊張感がまるで無い。
財政改革をバッサバッサやらなければ大変
なことになる。
 はっきり言おう。市職員の給料は20%カ
ット、ボーナスは半分に。このくらい大胆
な手を打たなくては間に合わないのだ。
「生活が成り立たない、乱暴だ」と激する
人もいるだろうが、もっともっと苦しんで
いる市民はいっぱいいる。
 もしこの削減策が不当だと言うのなら、
財政危機を打開する「代わりの案」を職員
のほうから出して欲しい。小山田市長が喜
んで聞いてくれるような、提案型の職員の
出番だ。
 十和田市は今「A議員問題」で揺れてい
る。きっかけは「市役所一課長」の投書だ
った。不当な暴言・無理難題に苦しみ我慢
してきたという。職員の叫び声がようやく
外に出た。これが行政改革のきっかけにな
るだろう。元気な十和田市のためには、汗
と涙が要る。

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