2008年8月3日日曜日

十和田市 教育福祉プラザ 設計審査レポート




プラザ審査で見えた
やる気のない人びと
        
 (仮称)教育・福祉総合プラザの設計者が
東京都の㈱梓設計に決まったが、二十七日の
公開審査を傍聴し政治家や公務員のやる気の
無さにがっかりした。このプラザは老朽化し
た市の六施設や社会福祉協議会を統合整備す
るもので、立地場所や機能など基本構想は市
民参加型で進めてきたが、肝心の設計者選定
の段階で主役が不在なのだ。

 市民の代表は市長だ。市民待望のプラザの
設計を希望する六者を、自分で見比べ確認す
る気はないのだろうか。私が市長なら側近や
有力者に声をかけ「一緒に聞きましょう」と
会場に誘う。もし市民から「なぜその業者を
?」と聞かれた時に「審査委員会に任せたか
ら」と言うのだろうか。

 市民の代弁者は市議だがこんな大事なプレ
ゼンを聞きたいと思わないのだろうか。私が
市議なら支援者や家族を連れて聞きに行き、
終わってから感想や意見を交わす。見もせず
市長に意見を言えるわけがない。

 市民の公僕(古い表現で失礼)は職員だが、
直接かかわる五人のほかは関心が無いのだろ
うか。私が職員なら勉強のために自主的に聞
きに行く。そもそも教育と福祉に関係しない
職員なんているわけがない。

 審査委員の構成にも疑問がある。このプラ
ザについて市長は積極的に市民を参加させて
きたが、審査委員は大学教授二名・高校教師
一名・市役所部長二名の五名で市民はゼロだ
った。ここからが大事なのになぜ市民を参加
させないのか理解できない。私が市長なら専
門家二名・職員二名に利用団体から二名・議
会から二名・市民公募で二名を加え十名で構
成する。

 会場にテーブルが無いのにも驚いた。プレ
ゼンは四時間の長丁場だし資料も多い。熱心
な人ほどペンを走らせるのだが、ひざの上で
は不便きわまる。記者も難儀しており気の毒
だった。会場の設営はおもてなしの心得が要
る。六事業者や審査委員の接待で手一杯だっ
たとしたらお粗末だ。

 電源交付金の市民委員会では「お願い」し
て傍聴が許されたが、席には一枚の資料も配
布されなかった。それに比べれば改善と言う
べきかもしれないが…。

 主役の市民が尊重される道は険しいが、オ
マカセ市民にも責任がある。市民が厳しい目
を持つことも大事なので、いま政務調査費の
分析に取り組んでいる。

0 件のコメント: