2009年2月16日月曜日

原子力との共存 覚悟が出来ない



私たちがあちこちで豆まきをしていたころ
大西洋ではイギリスとフランスの原子力潜水
艦が衝突していたそうです。放射能漏れはな
いとのことですが、核兵器を搭載していての
事故ですからゾッとします。それにしても最
先端のレーダーを備えている同盟国同士なの
に、何としたことでしょう。

 宇宙ではアメリカとロシアの人工衛星が衝
突し、その破片が原子炉を積んだ旧ソ連の人
工衛星と衝突したとか。三十年前に旧ソ連の
軍事衛星がカナダ北西部に落下し、六百㌔の
広範囲が放射能で汚染された事故を思い出し
ました。

 北朝鮮は国力が貧弱ですが、核のカードを
持っているだけで世界の大国と渡り合ってい
ます。インドに対抗してパキスタンも核開発
をしましたが、ウラン濃縮の技術開発に協力
していた日本企業にとって、核は魅力的な商
品なのでしょう。

 原子力を扱う関係者は放射能の恐ろしさは
承知の上でしょうが、私たちはどうでしょう。
発電に原子力は欠かせない…とか、安心で安
全なエネルギーだ…とかのPRが流れます。
それと背中合わせの「放射能の危険」と共存
する覚悟があるのでしょうか。私にはありま
せん。

2009年2月14日土曜日

県民に届かない おわびのことば


県民に届かない おわびのことば
 ◇七戸署員の物損事故に弘前署員の酒気帯び
運転と懲戒処分が続いたことで十三日、県警本部
長が「県民のみなさまに深くおわび申し上げる」と
謝罪したというが、そこは警察署長会議の席上だ。

◇官でも民でも不祥事があると謝罪の場が設けられ、
テレビカメラや新聞記者を前に責任者が頭を下げる
のが一般的になった。国民ひとりひとりにわびるべき
ところを、それで代用するスタイルが定着したのだろう。
では記者会見でなかった今回、そのおわびのことばを
百三十七万の県民に届けるのは誰か。居合わせた
警察署長が代行するとも思えない。

◇現職の警察官が児童買春等で逮捕された昨年九月、
緊急署長会議が開かれた。報道陣はシャットアウトで、
県民への謝罪は警務部長のコメントを読み上げただけ
だった。それを思えばカイゼンなのかもしれないが…。

◇ここは改めて謝罪の記者会見を開き、質問にも
ていねいに答えるべきではないか。公務員の主人は
県民であり、記者は県民とのパイプ役を担っている。
県民がふつうに「おかしい」と思うことにはちゃんと
答えるのが責任者の務めだ。もちろん不祥事を
起こす公務員は要らないし、名前を隠すなどとは
もってのほかだ。