鯵ヶ沢の核施設 賛否議論の場を
◇野外クラフト展、日本海拠点館とオンリ
ーワンを誇る鯵ヶ沢町が、低レベル放射性廃
棄物の処分場で新たなオンリーワンを目指し
ている。日本中の研究施設や病院から排出さ
れる核のゴミを、お国のために進んで引き受
けようというのだから大した心がけだ、と思
いきやどうも一枚岩ではないらしい。
昨年四月の選挙で長谷川町長は絶対反対を
訴えた候補を破り三選され、先月の町議会は
「立地選定に関する意見書」を八対四で可決
した。そこに今度は、これに反対する町民が
誘致阻止の会を発足させるという。
町民約一万二千人の意見で一番多いのは、
賛成でも反対でもない「よく分からない派」
だと思う。ところが賛成派は「推進論者」を、
反対派は「反対論者」を招き、それぞれで気
勢をあげるケースがほとんどで、いつまで経
っても理解は深まらない。
町長の公約には「町民の多数が反対なら取
りやめる」とあり、藤田議長は「最終的には
町民の判断だ」と言っているが、町民の総意
と議会のそれとは往々にして異なる。町長と
議長は協力して「賛成・反対・分からない」
三者の公開討論会を開催して欲しい。この手
法なら世間も注目し「オンリーワン」の評判
が高まる。
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