2008年7月13日日曜日

タクシーの台数を減らす? それって解決策なの?



台数規制よりも 多様性で需要の喚起を

 タクシー業界は一台あたりの売上が重要だ。
これまでは値上げで分子を大きくしてきたが、
今度は台数という分母を小さくする作戦を取る
という。どちらも業界の都合ばかりで、なぜ需
要が増えないのか…の視点が見えない。

 公共交通機関が貧弱な地方ではクルマが欠か
せないが、交通弱者はタクシーを使いたくても
出費が重い。例えば1300㏄クラスなら車輌
代も維持費も運賃もかなり抑えられる。流し営
業をしない田舎なら走行距離も少ないから普通
仕様車で充分だ。

 朝の数十分、駅から数㌔の学校まで乗り合わ
せる学生が大勢待つ。深夜の駅前には帰宅者が
行列をつくる。大きな需要の波に対しタクシー
が応じきれていない例だが、例えばその時間だ
け営業するパートタクシーが有ってもいいと思
う。それなら別の仕事に就いていても無駄なく
兼業できる。

 業界の規制はそれなりの背景があっての事だ
ろうが、待機所の大量のタクシーと運転手がい
る光景は異様だ。燃料の浪費よりも、運転手の
やりきれなさの方がモッタイナイ。いろいろな
地方の様々な需要を掘り起こしてみれば、展望
は開けると思う。

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