2008年11月8日土曜日

タラの漁場争いは 知事同士がトップ会談で





タラ漁場争いは トップ会談せよ



 ●イワシが大漁だ…と浜で大喜びなら、海

中では魚たちが弔い悲しんでいるのだ…と。

初めて読んだ金子みすずさんの詩の衝撃は忘

れられない。これに倣うならさしずめ、本県

と岩手県堺沖のタラたちは、弔いのない平穏

な日々を喜んでいると言うことになろう。



 ●県境沖にある通称「なべ漁場」を巡る争

いはこじれにこじれて訴訟騒ぎに展開した。

青森県が言う八十四年真東ラインにも、岩手

県が言う五十一年北東ラインにも一理ある。

青森県がその漁場を「はえなわ漁禁止」と主

張している限り、タラは安泰なのだ。



 ●八日のT紙一面に「本県側、争う姿勢」

と見出しが躍った。漁業関係者や両県職員た

ちには解決能力が無かったのかと嘆きながら

紙面をめくり目がとまった。四面に「知事ら

が青森でセミナー」とある。北海道・東北の

知事らが一泊二日で会合を持ち、岩手県の達

増知事も青森県の三村知事も参加している。

その気になれば二人で話す機会がいくらでも

あったろうに。



 ●政治決着とか密談とか言えば何か怪しい

雰囲気が漂うが、現場レベルで抜き差しなら

なくなったときはトップ会談だ。夕食後ホテ

ルのバーでグラスを交わす場面が有ってもい

いと思う。「庶民的じゃない」と批判する県

民はいないよ。

0 件のコメント: