放射能 残留農薬 基準値 安心と安全 三笠フーズ

農薬も放射能も　どちらもゴメンだ

　●少しでも安全で安心な食べものをと思い

お米や野菜を無農薬で作り続けています。元

気な草に毎日ヘトヘトですが、お客様から届

く「おいしいよ」が励みになります。そんな

思いの農業者にしてみれば、汚染米事件は想

像もつかない世界の話ですが、ちょっと気に

なることがあります。

　●京都市の介護施設や保育園で食事に出さ

れた事故米から、あの有名なメタミドホスが

検出されましたが、市は「毎日、一生食べ続

けても健康に影響はない」と言います。三笠

フーズの幹部は「一年寝かせれば自然分解で

毒性が薄まるので、基準値の0.01ppmまで下が

ってから出荷した」と言います。「人体に害

がないんだから」との意味ですね。

　●どこかで聞いたことが…と思い至りまし

た。「煙突から空に放出するが充分に薄まる」

「海にも放出するが充分に薄まる」。使用済

み核燃料の再処理工場から出る放射能につい

て、安全性を説くときに使う言い回しです。

　●放射能は猛毒だけど薄まれば心配ない、

もしそうなら農薬も薄まれば心配ないことに

なりますね。農薬は薄まってもイヤだ、とい

うなら放射能もイヤじゃありませんか。どち

らもゴメンだわ…というお客様に支えられて

私の田んぼはあとひと月で収穫祭です。