2008年9月6日土曜日

無投票はゴメンだね 一本化の画策するなよ

十和田市長選は 現職も出馬せよ

 オラがリーダーを決めるのに自分の一票が

生きる、これが民主主義の醍醐味だ。生まれ

てこのかた棄権をしたことがないのが自慢だ

が、選挙がなければそれも果たせない。とこ

ろが来年一月の十和田市長選挙に名乗りを挙

げたのが、新人一人だけなので気がかりだ。

 現職市長は通算三期で十年目に入る。財政

難の赤字体質を打開すべく日夜誠実に努めた

ことは認める。だが基金は減るばかり、病院

は出来ても医者不足、美術館は賑わっても古

い商店街は静まり起死回生にならず、大型ス

ーパーとパチンコ店だけが栄える。

 十和田市には難問が山積している。頑張ら

なければならないのは市民だが、混迷してい

る時こそ明晰なリーダーの存在が望まれる。

現職は七十歳。いっとき健康不安を伝えられ

たがニュースで見る限り元気そうだ。これだ

けやり残しがあるのだから「もう一期やらせ

てくれ」と名乗るべきではないか。

 すでに名乗った新人は六十一歳、十和田市

の基盤産業である農林畜産業を得意とすると

聞く。〇五年一月の市長選は無競争で、五万

五千三百五十五人の市民は選ぶ権利そのもの

を奪われた。ここで願うのはただ一つ。「候

補者を一本化する画策だけはやめてくれ」。

青森市長選は十和田市と構図が似ているが、

国政では自民党総裁候補が五人も出ている。

市民が期待するのは活発な論戦だ。

0 件のコメント: