十和田市長選は 現職も出馬せよ
オラがリーダーを決めるのに自分の一票が
生きる、これが民主主義の醍醐味だ。生まれ
てこのかた棄権をしたことがないのが自慢だ
が、選挙がなければそれも果たせない。とこ
ろが来年一月の十和田市長選挙に名乗りを挙
げたのが、新人一人だけなので気がかりだ。
現職市長は通算三期で十年目に入る。財政
難の赤字体質を打開すべく日夜誠実に努めた
ことは認める。だが基金は減るばかり、病院
は出来ても医者不足、美術館は賑わっても古
い商店街は静まり起死回生にならず、大型ス
ーパーとパチンコ店だけが栄える。
十和田市には難問が山積している。頑張ら
なければならないのは市民だが、混迷してい
る時こそ明晰なリーダーの存在が望まれる。
現職は七十歳。いっとき健康不安を伝えられ
たがニュースで見る限り元気そうだ。これだ
けやり残しがあるのだから「もう一期やらせ
てくれ」と名乗るべきではないか。
すでに名乗った新人は六十一歳、十和田市
の基盤産業である農林畜産業を得意とすると
聞く。〇五年一月の市長選は無競争で、五万
五千三百五十五人の市民は選ぶ権利そのもの
を奪われた。ここで願うのはただ一つ。「候
補者を一本化する画策だけはやめてくれ」。
青森市長選は十和田市と構図が似ているが、
国政では自民党総裁候補が五人も出ている。
市民が期待するのは活発な論戦だ。
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