2008年10月9日木曜日

お寺の文化祭は 檀家が主役です



食欲の秋、スポーツの秋と人さまざまですが、
私のまわりには文化がいっぱいです。
市の大きな会場でも毎週のように文化展が行われます。
でも私のお気に入りは旧十和田湖町役場からちょっと南に入った、
古いお寺の小さな文化祭。

 メインは生花の展示なのですが、
使われるお花や木のほとんどが里山や庭先にあるものばかり。
持ち込んだ檀家の人々とお寺の奥様が
力をあわせて活けこんだ力作が、座敷や廊下にずらり。
特別でない、ありふれた素材が誇らしげに迎えてくれるのです。

 ホールでは毎年ご近所のコーラス愛好会の人々が歌を披露してくれますし、
去年はフリュートの演奏が響きました。
今年は10月19日に「まみしぐ、さがしぐ、あずましぐ、たのしいふる里ことば」
の演題で渋谷伯龍先生の講演もあります。

 檀家はお寺とふだんから仲良しで、納骨堂の空きスペースには
パッチワークとか人形などの手芸品や、拾った石や思い出の小物などがびっしり。
「これもお布施のひとつ」とご住職が喜んで受け入れてくれるそうです。

 檀家とお寺との距離が遠くなるばかりのこの頃ですが、
素朴で素直で素晴らしいこの関係を知って何度目かの秋を迎え、
独り占めできなくなりペンをとりました。

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