2008年5月29日木曜日
農業 漁業 林業 原子力産業 環境公共
地域の暮らしを 環境公共が守る
◇青森県の「環境公共」って概念、面白いね…と漁業の知人から言われ、きょとんとした。農林水産業の生産基盤とか生活環境を守るための公共事業のことをさす概念で、三村申吾知事が都内での漁業関係者の講演で披露したそうだ。
◇農林水産業を守るためには、水が生まれる山、運ぶ川、流れ着く海までの循環システムが肝要だ…とは三村知事の持論だ。そうした地域の暮らしを守る「環境の再生と保全」には公共投資が必要なのもよくわかる。
◇では「安心して暮らせる環境」を考えるとき、青森県民がもっとも不安を感じるのはなんだろう。水の汚れ?生活の苦しさ?いやいや県のアンケートで「県民の約八割が不安に感じる」とされた項目、「原子力施設への不安」を取り除くことこそ県民への最良の環境サービスだろう。
◇知事は「ぜひ青森に来て私の提言を実感して欲しい」と講演で述べたそうだ。全国各地の生産者が下北半島に足を踏み入れ、集中する原子力施設を見たとき「農林水産業に優しい、素晴らしい環境だ」と思うだろうか。全国の消費者を下北半島に招いたとき「食の安全が確信できる、素晴らしい環境だ」と言ってくれるだろうか。
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