2009年5月11日月曜日

あれもアート けばけばしい ビニールの造花


桜や松をいろどる 

ピンクの造花は 

官庁街に似合うか


 満開の桜にボタ雪がのしかかるという珍事で、

ヨサコイもテンテコマイだったが、

あの新琴似天舞龍神を招いたのだから主催者も大したものだ。

十和田市にヨサコイを持ち込んだ、

西あかね会のご苦労を商工会議所は称えて欲しい。


 桜を愛でながら散歩する二十三日の夕方、

中央交番前の信号待ちで声がした。

「ナンダあれは…?」の目線は駒っこ広場に向いている。

見ると作業着姿の男が広場の三本の樹木に、

原色ケバケバしい花を取り付けているではないか。


 ショッキングピンク、どぎついレッド、

派手なレモンイエローのこぶし大の造花だ。

まるですたれた商店街に残されたセルロイドの造花…

安っぽい飾り付けの代名詞とも言えるようなビニールの造花ではないか。
これを駒っこ広場に飾るのはナゼだ?だれだ?。


 ヤブサメの初日、

白馬が馬車を引き観光客を乗せ官庁街を闊歩していた。

桜も松も馬も人も馬車も見事に調和し、

乗客も映画の主人公のようだった。

十和田市には美しい素材があふれている。

だから「似合わないモノ」は要らないのだ。


 案の定、観光客から言われた

「あの造花はどんな意味があるのですか?」と。

市民からも声が届いた「あれって何なの?」と。

どうやら露店の飾りだと思ったらしい。

確かにこの広場には冬に屋台が並び、

このような飾り付けもあったような気がする。


 その後あちこちの集まりでこの件が話題になるので

公園課に出向いて「あれってナニ?」と聞いてみた。
答えに驚いた…「現代アートです…」

「美術館のチェ何とかさんの作品です…」だと。


 現代美術館の入り口にある黄色い馬の制作者が

韓国のチェ・ジョンファさん。

そのチェさんが開館一周年の企画展を行っており、

広場の造花も「現代アート」の作品だと言うのだ。


 この美術館は前市政の負の遺産とも言われている。

それだけにその成否は市民の関心事だから、

私も人並みに興味をもち人一倍勉強もしている。

このチェ展は国の補助事業である「まちづくり交付金」を使って、

六百万円の予算で実行している。

建物の中に使用済み家電を使ったアートを展示するとか、

商店の中に入り込んで作品を展示するとかは聞いていた。

だが広場の樹にビニールの造花を飾るとは知らなかった。


 広場は市民の財産だから勝手に飾れないが、

ちゃんと村山康子館長名で「広場占用許可」を得ている。

六百万円の予算も議会を通っているのだから

美術館に抜かりは無いように見える。

だが市長や議会が三百ページのひとつひとつを

厳しく吟味することは出来ない。


 役所の予算は、予算を組み上げ提案する現場の長…

この場合で言えば美術館長に、中身の責任がある。

大切なのは「責任の持てる予算を組み、

きちんと説明責任を果たす」ことだ。


 一事が万事、美術館にはよく理解できない事柄がたくさんある。

広場の樹にビニールの造花を飾るということ一つとっても、

知っていたのは誰なのか問題だ。

あの造花が、日本の道百選に選ばれた

わが「官庁街通り」にふさわしいかどうか、

この記事を読んだ読者は・・・・

直ぐにでも見に行って欲しい。


 感想は市長あてに、あるいは私あてにどうぞ。

1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

日頃、東京より拝見しております。

早速ですが、コメントさせて頂きます。

日本の道 百選
お役所等の方々、
お忘れになったのですね?
残念です。

ゴールデンウィーク中、東京から帰省いたしました、
桜が散り始め、今年の開花の早さで多少寂しかったのですが逸れも又、風情が在り景色を楽しみました。

・・・が!

突如、目に飛び込んできたあの三本の異様であり、景色をぶち壊すビニール造花の木が三本!
毎年、桜のある官庁街の写真を撮るのですが、あれは撮りませんでした、
因みに昨年は、日本の道 百選に、似つかわしく無い、蟻と、馬、を
( おもしろ話として )撮影致しました。
故郷の自慢である
日本の道 百選
入り口に???
ビニール造花???

お盆にしては、早いのでは?

官庁街通りにふさわしいかどうかと問われると、
私は、なんじゃこりゃ~
呆れました。

東京で色々な物、景色を日常目にしておりますが、あれは酷い。

十和田市民、故郷の自慢である、
日本の道 百選
お忘れなく・・・