県民に届かない おわびのことば
◇七戸署員の物損事故に弘前署員の酒気帯び
◇七戸署員の物損事故に弘前署員の酒気帯び
運転と懲戒処分が続いたことで十三日、県警本部
長が「県民のみなさまに深くおわび申し上げる」と
謝罪したというが、そこは警察署長会議の席上だ。
◇官でも民でも不祥事があると謝罪の場が設けられ、
テレビカメラや新聞記者を前に責任者が頭を下げる
のが一般的になった。国民ひとりひとりにわびるべき
ところを、それで代用するスタイルが定着したのだろう。
では記者会見でなかった今回、そのおわびのことばを
百三十七万の県民に届けるのは誰か。居合わせた
警察署長が代行するとも思えない。
◇現職の警察官が児童買春等で逮捕された昨年九月、
緊急署長会議が開かれた。報道陣はシャットアウトで、
県民への謝罪は警務部長のコメントを読み上げただけ
だった。それを思えばカイゼンなのかもしれないが…。
◇ここは改めて謝罪の記者会見を開き、質問にも
ていねいに答えるべきではないか。公務員の主人は
県民であり、記者は県民とのパイプ役を担っている。
県民がふつうに「おかしい」と思うことにはちゃんと
答えるのが責任者の務めだ。もちろん不祥事を
起こす公務員は要らないし、名前を隠すなどとは
もってのほかだ。
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