2009年1月1日木曜日
候補者を一堂に集め 意見を聞きくらべよう
すべての選挙で 公開討論を望む
◇去年の漢字が「変」なら今年は「選」だ
ろうか、青森県はやたらと選挙が多い。先延
ばしでしびれが切れそうな衆議院選はもとよ
り、十六市町村もの首長選が行われる。選ば
れるのは政治家だが、真価を問われているの
はむしろ選ぶ方の我々だと思う。
◇候補者を見極めるのは難しい。選挙前か
らポストに「検討資料」なるものが投げ込ま
れるが、抽象的なスローガンは似たり寄った
りで、およそマニフェストとはほど遠い。ミ
ニ集会と言っても支持者だけが集まるから異
論も疑問も挟めない。
◇そんな閉塞感を打開するかのようにこの
ごろは、告示前なら「公開討論会」、告示後
なら「合同・個人演説会」が開かれるように
なった。実はこの分野で青森県は全国の中で
も先進県だ。どうせ誰がなっても…と逃げる
のではなく、すべての選挙でこうした討論会
が行われることを期待したい。
◇わが十和田市では十八日に市長選挙が行
われるが、市民有志が企画した「立候補予定
の三者の意見を聞きくらべる会」が六日に十
和田市民センターで実現する。一堂に会した
候補者を市民がじっくり見定めるという新し
い試みが、他の選挙へも広まるのでは…と密
かに期待している。
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